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サッカークラブ・ジュニアユースブログ

U-15 JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会 関西地域プレーオフ

2023.11.15

カテゴリー:

20231111日・12

U-15

JFA第35回全日本U-15サッカー選手権大会

関西地域プレーオフ

2回戦 VS  MIOびわこ滋賀(SL2部)

6(4-0)3

準々決勝  VS 千里丘FCSL1部)

0(0-0)2

 

シードのため2回戦から出場となりました。3年生にとっては中学年代最後の公式戦であり、2年ぶり2度目の全国大会出場を目指して、子どもたちは1歩進んで2歩下がり、2歩進んで1歩下がる日もありながら、気持ちを込めて11日を大切にこの日のために準備してきました。サンライズリーグでは思うような結果が得られませんでしたが、最後まで果敢に相手ゴールへ向かう攻撃的なYMCAらしさを貫き通してきたことで、9月以降、少しずつ意図的なプレーを発揮できる場面が増え、底力が付いてきました。何よりシャイすぎるこの子たちが、少しずつメンズ感も出てきはじめ、心の成長を感じることができはじめ、大いに期待できる状態で大会に臨みました。

2回戦のMIO戦は、練習試合でもなかなか歯が立たない相手であり、自分たちの成長を試す絶好の相手と言えました。チャレンジャーとして前半20分までに4得点する積極性を発揮し、前半を4-0で折り返すことが出来ました。後半も立ち上がりから次の得点を目指し、攻撃的に進めていましたが、一つのミスから失点し後半残り20分までに3失点し4-3となりました。相手も攻撃陣に素晴らしいタレントをかかえており、俄然MIOペースでしたが、交代で入った選手がチームの息を吹き返してくれ、追加点を奪うことができ勝利で終えることが出来ました。苦しい経験をものにできた彼らに大きな成長を感じることが出来ました。試合終了後、相手選手がみな泣いており、負ければ中学最後の公式戦が終了するという大会であることを改めて痛感し、また泣きながら私に挨拶をしてくれた相手選手の心の度量に感服するともに、きめ細やかな指導されるMIOスタッフの皆さんに敬服しました。

 準々決勝の相手は、千里丘FCとなりました。今シーズンのサンライズリーグでの対戦成績は1敗1分け、高い身体能力を武器にパワフルなサッカーを前面に押し出してくる相手です。試合前から時折小雨が降り、一番スリッピーなピッチコンディションとなる非常に繊細なテクニックが求められる状況でした。お互い慎重な試合運びとなり一進一退の攻防が続き、トレーニングしてきたムービングポゼッションサッカーを発揮しようとするも一度ミスが出ると、次のプレーはなかなかチャレンジできないほど強度が高く、選手たちは一つのミスも許されないようなトーナメントのプレッシャーを感じているようでした。そこを自信を持ってトレーニングの成果を発揮するレベルに持ってこれなった指導力不足を痛感しました。前半の決定機を決めきれなかったこと、一つのミスが後半残り10分の失点につながり敗戦となってしまいました。ミスを逃さない相手選手のクオリティにただただ脱帽であり、この子たちの中学年代最後の対戦相手として素晴らしい選手たちでした。

 今シーズンは力の発揮できない互いにフラストレーションの溜まる試合も多々ありましたが、今大会の2試合は、日頃からサポート頂いている保護者の方や、先輩、後輩に感謝の思いを込めた心に響く試合が出来たのではないかと思います。感情をプレーに乗せることが不得手な子たちが、気持ちをストレートにプレーで表現できていました。君たちは紛れもなくgood loserでした。次のステージでさらに飛躍しましょう。

 保護者の皆様、サポートありがとうございました。最後に子どもたちに納得のチーム状態、納得のゲームをしてもらいたい一心でラストスパートしてきました。来週まで繋ぎたかったですが、指導者の力不足でした。この子たちは成長曲線がゆっくりでなかなか上がってきませんでしたが、9月以降の成長は手ごたえを感じていました。これからが楽しみな子たちです。ご支援ありがとうございました。

 審判団の皆様も難しいゲームコントロールだったかと思います。公正ジャッジありがとうございました。また、会場運営の奈良県3種スタッフの皆様、難しい会場運営ありがとうございました。奈良県会場は公平でホスピタリティのある素晴らしい運営でした。心より感謝と誇りに思います。

 試合終了後、子どもたちは泣いていました。この雰囲気は誰も邪魔することができない、大切な空間であること、それが今後もスポーツ中で大切に守られることを祈ります。